撮影:有賀幹夫
ニューアルバムが発売日翌日に品切れ売り切れ続出で売れに売れまくっている暴動クラブが8月28日に渋谷クラブクアトロでワンマンライブ「暴動集会」を開催した。発売日翌日から最長14日間も品切れして、しかもCDのみのリリースでサブスクリプションやYouTube等の配信合算もない中、8/19付 オリコン インディーズ・アルバム 週間ランキング第7位、オリコンROCKアルバム 週間ランキング第12位にチャートイン!
CDが売れる、レコードが売れるバンドとして一斉に注目を浴びている暴動クラブのはじめての700人規模のワンマンライブは、当日開演前にSOLDOUT!超満員の会場にはロックンロールを愛する若者から紳士淑女まであらゆる世代が集まった。ロックンロールだけは10代から80代、いやもっと上までが共通言語で語れる唯一の音楽だ。世代で区切ることができないから生き方になり、未来へバトンされていく。それはどこまでもアナログで面倒で、非効率的ではあるが、生きている実感に満ちあふれている。エネルギーが違う!
アルバムの1曲目のビート・ナンバー「とめられない」からはじまり、本編ラストのグラム・ポップ・チューン「シニカル・ベイビー」まで、挑発的で破壊的でチャーミングなロックンロールショーは、情報操作された流行に踊らされている東京の夜にロマンティックで毒のある華を咲かせた。アンコールではルースターズもカバーしているインストゥルメンタル・ロックンロール「ワイプアウト」から本家本元ルースターズの名曲でアルバムにも収録されているカバー「C.M.C.」で会場は一気に爆裂都市に!フロアにはルースターズのリズム・セクション 井上富雄と池畑潤二の姿も!
悪魔のようなメイクに退廃的でキャンプな衣裳、全曲生音でギミックが一切ないライブは、YouTubeやTikTokやサブスクの再生数に振りまわされている現代の音楽シーンへの強烈な一撃となり、デジタルな脳を破壊し、マーケティングに明け暮れる時代の奴隷たちの度肝を抜いた。世代や趣向で音楽をカテゴライズしているのは最早日本のロックだけで時代遅れもはなはだしい。欧米ははるか60年代から大人も若者も男も女もノンバイナリーも共存している。クリエイション・レーベルの創始者アラン・マッギーの名言が暴動クラブにリンクする。「ロックンロールはアンチ・マーケティングだ!」
アンコールの最後にVoの釘屋玄のMCで、2025年4月22日 恵比寿リキッドルームでのワンマンギグが発表された!詳細は後日とのこと。RCサクセション1980年4月5日久保講堂での伝説のライブ「RHAPSODY」の如く、日本のロックの新しい歴史を刻印する一夜となるだろう。
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